どうも、のなめです。今日は本の感想を書いていこうと思います。
今回は『発達障害サバイバルガイド──「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47』です。
著者は「借金玉」氏です。発達障害界隈では有名な方なのではないでしょうか。私でも知ってるぐらいですし。私は彼の前著は読んでないんですけど、今回の本はライフハックに特化した本というので、欲しいなあと思い買ってみました。kindle版です。
この本は、私たちのような発達障害の人に対して、衣食住や対人・仕事等に対してのライフハック本となってます。本人のモットーとしているところに「本人自身のことは変えない」ということらしいです。確かに生活環境・やり方・道具を変えることは書いてあってもその人自身を変えることを書いてはいないなあと思いました。
細かい部分の詳細等は省きます。本の中身自体は全然難しくないし2時間半ほどで読み終えられたので、1500円前後が惜しくない人は買って損することはないと思います、多分。
私がこの本を読んだ率直な感想は「インターネットに点在してあるライフハックが一冊の本に集まった」です。環境設備やモノへの投資・ファッションについてなど、「あ、これネットでみた!」みたいなやつもあり。お金のことや料理・生活環境まわりの具体的なことが知れたのは個人的に大きいなと思います。特に料理は、なんとなく自分でわかっている部分があっても、ちゃんと文で明記されるとより実感しますね。
こんな感想を書きましたが、ネットで探せばバラバラにしか見つからないライフハックがひとつのところに集まった、というだけで大変ありがたいなと個人的に思います。なぜなら「ネットで見た!」と思っても「ネットのどこで見たのか」を私は憶えてないし、見た当時にその情報を自分の手元には置かなかったからです。そういう人、結構いるんじゃないかなあと思います。
個人的には『習慣編』と『生活環境編』がとても助かるなと思いました。設備投資のことも考えてたので、参考になりました。本質ボックス、やってみたいと思います。あと仕事着と部屋着を分けた方がいいのは学生時代に先生から言われたりしていたんですけど、正直本気にしてなかったんですよね。でも結構うまくスイッチングができそうだなという気がします。
うつのことについても書いてましたが、これは正直、私が今一番必要な考え方なのかなあという気もしました。『「死ねばいいや」の麻薬』という言葉は、私にはとても大きいです。私と希死念慮はもう切っても切り離せない存在ですが、「死ねばいいや」と思うことは一種の麻薬で、私的に言えば現実逃避です。まあ、麻薬って現実から逃避するためのものだから同義かもしれないですけど。
成功体験を得たからと言って不安も抑うつも消えることはなく、積み上げた成功も一回の失敗ですべて雪崩落ちていきます。それは私が今まで生きてきた経験の中でもわかることです。割り切ろうとは思わないけれど、事実として受けとめようと思います。
余談ですが、私はお金の無心をしたこともされたこともなく、借金の経験もないので、そこらへんはピンときませんでした。でも確かにそうなのかな~と、そこだけは読み物感覚というか自分とはかけ離れたものとして読んでました。
全体を通して「読んでよかったな」と思いました。多分ちょくちょく読み返すだろうなあという気もしています。実践できるのは恐らく来年度以降ですけど、できることからやっていこうと思います。
手軽に読みたかったからkindle版にしましたが、本の方が好きなので本でも読んでみたかったなあという気もしました。何か違いがあったかは知りませんけど。