なんでもないひとりごと。

ネガティヴ思考なADHDの、自分を見つめ直す為のブログです。

3秒後に忘れる

 電話対応が苦手です。内容が覚えられないから。顔を見て話すのも苦手です。内容が頭に入ってこないから。顔の横の空間を見ているのは、話を聞くのに集中するためです。顔を見るとなんで記憶できないのかっていうと、表情とか変化が気になってそっちに意識がいってしまうから。

 昔から、授業をちゃんと受けるのも苦手でした。話が頭に入ってこないから。教科書に書いてあること、板書できる範囲ならなんとかなったけど。中学ぐらいのときに、国語の『読み取り』テストで、先生が文章を読み上げ→問題を口頭で伝える、という問題があった際に、全く点が取れなかったんですよね。しかもおじいちゃん先生だったので、なおさら何を言ってるのかわからなくて。今でも嫌な記憶として残ってます。

 先生の話を聞く、というよりも、先生の話をノートにとる、ということに集中していたため、授業後は内容を覚えていないこともままありました。教材とノートがなければもっと成績が悪かったことでしょう。

 電話は昔から苦手です。単純に知らない人と話すのが得意じゃない。何を話せばいいのかもわからない、マナーもよく知らないし調べるのも面倒くさい。そんな人間だったので、正直就職するまでは電話マナーなんて一切知らないままでした。電話対応マニュアルをもらって読んだり、ほかの人の対応を真似して身に着けました。それでも結構時間はかかったし、今でも苦手意識は拭えません。早口な人、活舌が悪い人、声が小さい人……いろんな人がいます。全員苦手な部類の人です。仕方がないのはわかるんですが、ゆっくりはっきりと話してくれるだけで大分ありがたいんですけどね……。

 取り次ぎ電話はまあいいとして、自分宛てに来る電話はもう本当に勘弁してほしいです。話を聞くのとメモを取るのを並行で行って、整理して上司に報告したり対応したり。報告や対応はまあ別段構わないのですが、『話を聞いてメモを取る』のがどうしても苦手です。肉声よりも電話越しの方が苦手なんですが、理由はわかりません。

 PCのメモ帳を開いて聞くことが多いんですけど、耳で話を聞いて、手でタイピングをして、目で内容を確認して……っていうマルチタスクになっちゃうのが悪いんでしょうね。手でメモするより早いって理由でやってきてたのですが、ちょっと考えを改める必要が出てきました。次回は手でメモをしてみます。体感でやりやすくなれば嬉しいんですけど。

 今書いてて気づきました。マルチタスク+聞き取り力の低さのコンボだったんですね……。まあ、それとは別にしても覚えられないんですけど。

 話を聞いて「よし、まとめるぞ!」と思った次の瞬間には内容を思い出せないんですよね。「あ、あれって、こうだっけ? でも、こういうニュアンスだった気もする……」と、延々悩みながらやってるんですよね。もう一回聞けるときは聞くし、「つまり、まとめるとこういうことですよね?」というようなこともやっているのですが。一発で理解できる人が周りに多いから、自分もそのレベルに達しなければという焦りもあります。正直逆立ちしても無理だとわかってるんですけどね。

 そういう特性なので、今後も話を聞いても3秒後には曖昧になってるし、数日もしないうちに忘却の彼方へ行ってしまっている。友達との会話も実はそう。「何の話してたっけ?」というのがしょっちゅうあります。数年前の出来事を覚えていても、会話の内容を覚えてたことって実はそんなにない。

 どうせ来年もその先も「そう」なんだから、諦めて他の有効手段を探すしかないのです。